オープンソースのGUIツールキットGTKを使ってVisual Studio 2019でプログラミングを学ぼうという連載をしています。
GUIツールキットというのは、マウスクリックとかタップとかで操作できるようなウィンドウとかボタンとかそういう部品(GUIツール)をひとつにまとめた、プログラミングの材料一式(キット)のことだと思えばいいと思います。
前回までで最低限ヘンなところがないウィンドウを出すところまでできました。
このアプリのソースコードを読んで理解を深めるためには、説明書とかマニュアルとか仕様書とかドキュメントとか、呼び方はなんでもいいのですが、とにかくGTKの資料を手元に用意する必要があります。今回はそれを探しましょう。
ひとまず最初はGTKの本家のウェブサイトを開きます。ウェブブラウザでgtk.orgを検索すれば出てきます。
「Learn GTK」のボタンをクリック。
Docsっていうページが表示されるはずです。ちょっと下にスクロールするとAPI Referencesのリンクがあります。
Dig deep into the API references for GTK3 and GTK4.
GTK3とGTK4のAPIリファレンスについて詳しく調べる。
って書いてありますね。
ここで改めてバージョンについて考えてみると、現在触っているGTKはバージョン3です。
なぜ最新のバージョン4でないのかというと、Visual Studio 2019でビルドするための環境(gvsbuild)がGTK3で提供されているからです。”Visual StudioでGTK” とかいうのは邪道の極みなので古い環境でも文句は言えません。GTK4のことはあきらめましょう。
上のコメントを見る限りこのリンクでもGTK3の情報があるようなので、安心してAPIリファレンスのボタンをクリック。
様々なインターフェイスへのリンクがあるページが開きますが、GTKのリンクを見つけてクリック。
とんだ先はgtk.orgドメインでなくて gnome.orgドメインの別サイトですが、”GTK 4 Reference Manual” と書かれています。
探しているのはGTK3のリファレンスマニュアルなのでこれじゃないですね。
・・・と思ったらちゃんとリンクがありました。
とんだ先は安定版の(stableな)GTK3リファレンスマニュアルです。ここをブックマークしていつでもアクセスできるようにしておきましょう。
無事に必要な資料までたどり着きました。
プログラミングする時は必ずこうした資料を手元に置きましょう。